「電動シャッターが上がらなくて困っているけど、原因が分からない…」「修理を呼ぶべきか、自分で直せるのか、判断に迷う…」 そうお困りの方もいらっしゃるかもしれません。実は、電動シャッターが動かない原因にはいくつかのパターンがあり、状況によっては自分で解決できるケースもあれば、専門業者に依頼すべきケースもあります。
本記事では、電動シャッターが動かないときの主な原因や、実際に自分で試せる対処法、修理が必要なケースの見分け方、そして修理費用の目安や業者選びのポイントも詳しくご紹介します。
目次
電動シャッターが動かない原因とは?
住宅や店舗、倉庫で使用されている場合、日頃はスムーズに開閉していた電動シャッターがある日突然動かなくなると、安全面や利便性に影響が出ることも少なくありません。ここでは、代表的な故障・不具合の原因を項目ごとに紹介していきます。
電源が入っていない・ブレーカーが落ちている
シャッターがまったく反応しない場合、最初に確認すべきは電源供給に問題がないかです。
ブレーカーが落ちていたり、コンセントが外れていたりすると、操作してもまったく動かない状態になります。
また、雷雨や大きな電気負荷の発生後などには、安全装置が働いてブレーカーが自動で遮断されていることもあります。このような電源まわりのトラブルは、シャッターそのものではなく周辺の環境に原因がある場合も多く見られます。
リモコンの電池切れや故障
シャッターが動かない原因として、リモコン側のトラブルも頻出します。操作反応がないときは、リモコンの電池切れや内部の故障が起きているかもしれません。
特に、操作しても反応音が鳴らない、または本体のランプが点灯しないなどの症状がある場合は、リモコン自体に問題があると考えられます。外観上は異常が見られなくても、内部部品の劣化によって正常に信号を発信できていないケースもあるため、長年使用しているリモコンであれば、メーカーからの交換部品や代替品の有無を確認しておくと安心です。
モーターやセンサーの不具合
シャッターの動作を支えているモーターやセンサーは、使用年数とともに徐々に劣化していきます。モーターが十分な出力を出せなくなったり、センサーが誤作動を起こしたりすると、シャッターの動作が途中で止まることもあります。
加えて、センサーがシャッターの動きを安全のために制御している場合、わずかな誤検知でも作動を中止する仕組みになっています。そのため、モーターやセンサーの不具合は、見た目では判断が難しいケースも少なくありません。
電動シャッターのレールにゴミや障害物がある
シャッターのレールに異物が挟まっていることも、シャッターが動かない原因となります。砂や小石、落ち葉などがレール内に溜まると、モーターの動作に負荷がかかり、シャッターの開閉動作が途中で停止してしまうからです。
また、シャッターの構造によっては、小さなゴミでもセンサーが障害物とみなして、安全のために停止することがあります。このようなケースは、使用環境によって発生しやすいので、屋外に設置されたシャッターほど注意が必要です。
自分でできる!電動シャッターが動かないときの対処法
電動シャッターが動かないときは、必ずしも修理が必要とは限りません。利用者自身で確認できる基本的なポイントを押さえておくことで、解決できるケースも存在します。ここでは、よくある原因に対応する具体的な確認方法を順に解説します。
電源の確認とブレーカーのリセットをする
電動シャッターが突然動かなくなったとき、最初に確認すべきは電源です。分電盤を開けて、シャッター用ブレーカーが「入」になっているかを確認しましょう。もし落ちていた場合は、安全を確認してからブレーカーを戻します。その後、再度リモコンや壁のスイッチで操作し、正常に動くか試してみてください。
また、コンセントが劣化して接触不良を起こしているケースもあります。この場合は他の電化製品を差し込んで、電気が来ているかをチェックすると判断しやすくなります。電源関連の確認は最も基本的で、かつトラブル原因としてよくあるので、必ず初めに行いましょう。
リモコンの電池交換・反応をチェックする
リモコンで操作してもシャッターが反応しない場合は、電池切れが疑われます。電池が消耗していると、信号が届かなくなりシャッターが動かなくなるので、電池を新しいものに交換したあと、リモコンの反応を再度確認しましょう。
また、シャッター本体との通信距離が極端に短くなっているか、角度によってしか反応しないような場合は、電池の劣化か内部接触不良も考えられます。同じ型の予備リモコンがあれば、それで操作してみて反応を確認しましょう。
電動シャッター周辺を清掃する
シャッターの動きが鈍い、途中で止まることがあるなどの場合、レールやその周辺にゴミや異物が詰まっている可能性があります。風で飛ばされてきた落ち葉や砂、小石などがレールの中に入ってしまい、それがシャッターの動作を妨げていることも少なくありません。
このような場合は、電動シャッターの主電源を切った上で、レール部分を丁寧に点検します。ブラシや乾いた布などを使ってゴミを取り除き、レールの中やスリットに異物が残っていないか確認してください。湿った布での掃除は、水分が電気部分に触れる可能性があるため避けるのが無難です。
また、市販の潤滑剤をレール部分に吹きかけたくなるかもしれませんが、製品によっては使用が推奨されていない場合もあるため、取扱説明書を読み、対応可否を確認しましょう。
取扱説明書を読んで初期対応してみる
電動シャッターの多くには、製品ごとに異なる初期対応マニュアルが用意されています。
操作ミスやセンサーの誤作動で止まってしまった場合も、説明書に書かれた方法で復旧できるケースがあります。
まずは取扱説明書を見て、故障の可能性がある動作やエラーコードの意味を確認してみましょう。一部の製品では、表示ランプの点滅パターンやエラーコードによって、不具合の内容が特定できるようになっています。また、製品によっては安全のため、異常があった際に自動的に動作を停止させる機能が備わっていることもあります。
説明書を紛失してしまった場合は、メーカーの公式サイトにアクセスし、製品名で検索するとPDF形式で閲覧できることが多いです。自分でできる簡単な復旧操作が記載されていることもあるため、プロに修理依頼をする前に一読する価値は十分にあります。
電動シャッターが動かなくなったときの注意点
電動シャッターが動かなくなった際には、あわてて無理に動かそうとせず、落ち着いて対処することが大切です。ここでは、故障時にやってはいけないポイントや安全に対処するための注意点を解説します。
無理に動かそうとしない
電動シャッターが途中で止まった場合、手で持ち上げたり押し下げたりするのは避けてください。モーターや駆動部に無理な力を加えることで、内部ギアやシャフトが破損し、修理が必要になるケースに発展しかねないためです。
電動シャッターは自動制御のため、マニュアル操作を想定していない製品もあります。構造に応じた専用の解除方法がある場合もあり、それを無視すると本体そのものに大きなダメージを与えることになります。
また、誤って指を挟んでしまう、あるいはバランスを崩してけがをする可能性も否定できません。力任せの操作は危険が伴うので、原因が分からないうちは決して触らず、まずは目視点検やマニュアルの確認にとどめてください。
自分で分解しない
電動シャッターが動かなくなったからといって、専門的な知識がないまま自力で本体を分解することも避けましょう。内部には精密な電気配線や制御装置が組み込まれており、正しい知識がない状態で触れると、感電や火災のリスクを伴います。
また、誤って構造を損傷させると、修理費用がかさむばかりか、製品保証が無効になることもあります。分解による部品の紛失や配線ミスは、故障の原因をさらに複雑にしてしまう要因です。
メーカーや施工業者が用意しているマニュアルにも、原則として「分解しない」旨の注意が記載されているケースが多く見られます。異常が見られた場合は、決して自己判断での解体はせず、専門業者への相談を優先してください。
動かない原因が分からない場合は早めに専門業者に相談する
電源やリモコンの不具合、障害物の有無などを確認しても原因が特定できない場合は、迷わず専門業者に相談してください。原因不明のまま使い続けると、状態が悪化し、最終的に高額な修理や交換が必要になることがあります。
とくに、異音が続いたり、途中で止まったまま動かなくなったりするケースは、内部機構のトラブルが疑われます。これらは素人では判断や対処が難しいため、専門知識と経験をもつ業者の点検を受けることが安全です。
また、状況のメモや写真を記録しておくと、業者側の診断がスムーズになり、修理までの対応も迅速に進みます。放置せず、できるだけ早い段階での相談が、トラブルの長期化や費用増加の回避につながります。
電動シャッターの修理費用と業者の選び方
電動シャッターが動かなくなった場合、修理や部品交換が必要となることがあります。その際、気になるのは修理費用の相場や、信頼できる業者をどう選ぶかが問題です。ここでは、修理費の目安と業者選びで重視すべきポイントを紹介します。
電動シャッターの修理費用の相場
電動シャッターの修理費用は内容によってかなり幅があります。リモコン・スイッチの不具合など軽度なケースでは2万円前後で済むことが多い一方、モーターや制御装置の交換となると、10万円以上かかることがあります。
また、シャッター本体が故障している場合や、部品の取り寄せが必要な際はさらに費用が上がることもあるため、事前の見積もり確認が大切です。作業費の中には、出張費や点検費が含まれる場合もあるため、総額での確認を行いましょう。
業者選びのポイント
修理を依頼する際には、価格だけでなく信頼性や対応の丁寧さも大切な判断基準になります。過去の施工実績が多い業者や、シャッター専門の修理対応を行っているところを選ぶのが基本です。
また、事前に見積もりを提示してくれるか、料金体系が明確かどうかも確認しましょう。ホームページに修理事例や顧客の声が載っている場合は、業者の信頼度を測る材料になります。万一のアフター対応や保証の有無も含め、総合的に安心できる業者を選ぶことが、トラブルを避けるうえで大切です。
電動シャッターのトラブルを防ぐ日常的なメンテナンス方法
突然の故障や動作不良を防ぐためには、日頃からのメンテナンスが欠かせません。毎日使うものだからこそ、わずかな異常にも早めに気づくことが安心につながります。ここでは、自宅でも簡単にできる日常的なメンテナンス方法を紹介します。
定期的にほこりやゴミを取り除く
シャッターの動作に影響する大きな要因の一つが、レール部分のゴミやほこりの蓄積です。
これらが溜まると、スムーズに開閉できず、異音や引っかかりの原因になることがあります。
特に屋外設置の場合は、風で砂や枯葉などがレールに入り込みやすくなります。週に1〜2回、乾いた布や掃除機を使ってレールを軽く掃除しておくと、故障リスクを減らせます。
水での掃除は配線部分に影響する可能性があるため、乾拭きが基本です。習慣として取り入れることで、トラブルの予防になります。
電動シャッターの動作チェックを月1回行う
日常的に問題なく動いているように見えても、月に一度は意識して動作確認を行うと安心です。開閉時の速度や音、途中で止まる箇所がないかなどを注意深く観察しましょう。
異常に気づけるタイミングが早ければ、軽度の不具合のうちに対処することができます。特に使用頻度が低いシャッターは、気づかぬうちに不具合が進行している場合があるため注意が必要です。動作に違和感がある場合は、次に紹介する「異音や動きの変化」のサインを見逃さないことが大切です。
異音や動きの変化があれば早めに対処する
いつもと違う音がしたり、途中で引っかかるような動きが見られた場合は、不具合の初期サインかもしれません。モーターの負荷が高まっていたり、部品の摩耗が進んでいたりする可能性があります。
そうした状態で使用を続けると、最終的には完全に動かなくなってしまうこともあります。
早めに対処することで、軽微な修理で済む場合が多く、結果的に修理費の節約にもつながるので、異常に気づいた段階で専門業者へ相談しましょう。
電動シャッターが動かないときは慌てず業者に相談しよう
電動シャッターが動かない原因には、電源トラブルやリモコン故障、モーターやセンサーの不具合、レールのゴミ詰まりなどが考えられます。まずは電源やリモコンをチェックし、清掃や取扱説明書を参考に初期対応を試みましょう。
ただし、無理に動かしたり分解すると状態が悪化する恐れがあるため、異常を感じたら早めに専門業者へ相談することが大切です。シャッターメンテナンス大阪では、迅速・低価格・高品質な修理サービスを提供しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。