シャッター修理における技術料とは?修理費用の内訳を解説

シャッターの修理費用
投稿日2025年5月15日 更新日2025年6月5日
シャッター修理における技術料とは?修理費用の内訳を解説

シャッターは日常の安全や利便性を支える設備であり、万が一不具合が生じた際には早急な修理対応が求められます。しかし、修理を依頼した際に見積もりに記載される「技術料」の項目に対し、この金額は妥当なのかと疑問に感じる方も少なくありません。

技術料は単なる作業費ではなく、専門性や安全性を担保するために必要な要素が含まれていることが多いため、相場や内訳の理解が必要です。本記事では、シャッター修理での技術料の意味やその背景、費用の内訳を詳しく解説し、安心して修理を依頼するための判断材料をご提供します。

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技術料とは?

技術料とは?

シャッター修理の「技術料」とは、単に作業時間に対する賃金ではなく、専門的な知識や技能、経験に対して支払われる対価を指します。シャッターは製品の構造が多様であり、設置場所や故障の原因によって作業方法が大きく異なるため、施工には高度な判断力や技術力が求められるでしょう。

また、技術料には現場での安全対策や機材準備、事前の調査・診断にかかる作業も含まれる場合があります。修理をスムーズかつ安全に行うために必要な知識や対応力に対する評価が、この「技術料」に反映されています。単なる作業費とは異なる意味合いを持つことを理解しておくと、見積もりの内容にも納得がいきやすくなるでしょう。

シャッター修理で技術料が発生する理由

シャッター修理で技術料が必要とされるのには、いくつかの明確な理由があります。見積書に記載された技術料には、作業そのものに加え、安全対策や準備作業、専用工具の使用などの見えにくい作業負担も含まれているため理解が必要です。ここでは、技術料が発生する主な背景を詳しく解説していきます。

構造が複雑で、専門的な知識と経験が求められるため

シャッターは一見シンプルな構造に見えても、実際には巻き取りバネ、電動モーター、センサー、制御装置、ガイドレールなど、複数の精密な部品が組み合わさって成り立っており、構造が複雑で専門知識が求められます。

特に製品の種類や設置状況によって構造や作動方式が異なるため、正しく修理するには専門的な知識と豊富な現場経験が欠かせません。間違った手順で作業を行うと、さらに不具合が広がるリスクや安全面での問題が生じる可能性もあります。

シャッターを取り扱う高度な技術力と、状況に応じた正確な判断を要する作業に対して、技術料が発生します。

安全性を確保するための準備や対応が必要なため

シャッターの修理作業には、常に安全リスクが伴います。巻き取りバネの強い張力や電動モーターの駆動部分に触れる作業は、誤った対応をすると作業者自身や周囲の人にけがを負わせる危険性があります。そのため、修理前には必ず動作確認や電源遮断、安全ブロックの設置など、事故を未然に防ぐための準備が必要です。

また、現場の状況によっては、養生作業や安全柵の設置などの周囲への配慮も求められます。こうした安全確保にかかる時間や手間、そして事故を防ぐための確実な対応力は、施工業者の責任として大切です。

専用の工具や器具を使用する必要があるため

シャッターの修理には、一般的な工具では対応できない専用器具や測定機器が必要になるケースが多くあります。巻き取りバネの調整には特殊な工具を使わなければ安全に作業できず、電動シャッターではモーターや制御基板の点検に専用の診断装置が求められるなど、これらの工具や機器は、正しく使いこなすための訓練や経験も必要になるでしょう。

見積書に記載された技術料は、単なる人件費ではなく、専門設備と技術の総合力を反映していることを押さえておきましょう。

シャッター修理における技術料の相場

シャッター修理における技術料の相場

シャッター修理にかかる技術料は、作業内容や現場の状況によって異なりますが、一般的な相場としては15,000円から20,000円程度が目安とされています。​これには、作業時間だけでなく、現場までの移動や準備、専門的な知識と経験に対する対価が含まれております。​

また、シャッター修理全体の費用相場は、修理内容やシャッターの種類によって幅がありますが、一般的には5万円前後です。技術料には、作業スタッフの人件費だけでなく、安全対策、専用工具の使用、現地調査の準備なども含まれており、単純な「作業時間」だけでは算出できない性質があります。​

適正な価格帯を把握しておくことで、不要に高額な請求を避け、納得感のある依頼につなげることができます。

技術料に影響を与える要素

シャッター修理の技術料は一律ではなく、作業現場の状況や修理内容によって変動します。見積書に記載された金額が高いと感じた場合でも、その背景に合理的な理由があることは少なくありません。ここでは、技術料が高くなる代表的な要因を詳しく見ていきましょう。

作業内容の難易度

シャッター修理では、修理内容が複雑であればあるほど、技術料が高くなる傾向があります。シャッターの巻き取りバネ交換やモーター制御基板の修理などは、高度な知識と繊細な作業を必要とするため、難易度と比例して技術料も高くなります。

難易度の高い作業に対しては、単なる作業時間の対価ではなく、専門的な知識と経験を総合的に評価した技術料が設定されるのが一般的です。

高所・スペースが狭い現場

シャッターの設置場所が高所である現場や、作業スペースが狭い現場では、安全確保と作業効率の面で特別な配慮が必要です。特に脚立や足場を使用しなければ作業ができないような環境では、転落防止のための装備や作業者の安全確認が必須となり、作業時間も通常より長くなります。

環境的な制約がある現場では、技術料にもそのリスクと負担が反映されるため、金額が高めに設定される場合があります。

特殊な機材や測定器が必要な作業

一部のシャッター修理では、一般的な工具では対応できず、専用の機材や精密な測定器を使用することも少なくありません。こうした機材は高価であるうえ、正確に操作するためには専門知識と訓練が求められます。

また、精密機器を使用する現場では、設置環境に応じた事前設定やデータの記録・分析などの追加工程が発生することもあり、作業にかかる時間と労力が増加します。これらの対応は、一般的な修理作業よりも高いレベルの機材や対応力が求められるため、技術料として反映されるのが一般的です。

作業スタッフの資格や経験

シャッターの修理を安全かつ確実に行うためには、担当スタッフの資格や経験が欠かせません。電動シャッターの修理では、電気工事士の資格が必要となるケースがあり、法令に基づく適切な作業が求められます。

高度な知識や資格と経験を持つスタッフによる対応には、それ相応の技術料が設定されるのが一般的であるため、見積書の内容を確認する際は、スタッフの保有資格や経験年数などに注目が必要です。

シャッター修理費用の内訳

修理費用の見積もりを受け取った際、「なぜこの金額になるのか」と疑問を持つ方は少なくありません。費用の内訳を理解することで、過剰請求を防ぐだけでなく、適正な価格で信頼できる業者を見極める手がかりにもなります。ここでは、シャッター修理にかかる主な費用項目を解説していきます。

部品代

シャッター修理で発生する「部品代」は、故障や劣化により交換が必要となる部品そのものの費用です。使用されるシャッターの種類や型番、メーカーによって価格帯は大きく異なり、同じ部品でも耐久性や静音性などのグレード差で費用が変動することもあります。

また、旧型製品や海外メーカー製品では部品の入手性が悪く、取り寄せに追加費用や納期が発生するケースも見られます。見積書の部品代には、製品単価だけでなく運送費や仕入手数料が含まれている場合もあるため、内訳の確認が欠かせません。

技術料・作業料

技術料・作業料は、修理作業を安全かつ正確に実施するために必要な知識・経験・手間に対する対価です。実際の作業時間や難易度だけでなく、現場調査・事前準備・安全管理など、見えにくい作業負担も含まれています。

技術料は作業スタッフ1名あたりの設定が一般的で、相場としては15,000円〜20,000円前後が目安とされており、作業内容によっては加えて追加費用が発生することも少なくありません。また、特殊工具や高所作業が必要な場合には、技術料とは別に専用項目として計上されるケースもあるため、見積書の記載方法にも注目することが大切です。

追加作業費・調整費

シャッター修理では、当初の想定にない追加作業や細かな調整が必要になることがあり、その際に発生するのが「追加作業費」や「調整費」です。作業中に部品の劣化や別の不具合が見つかり、予定外の部品交換や補修が必要になる場合、それに伴う手間や時間に対して追加料金が発生します。

また、シャッターの開閉バランスをとるためのテンション調整や、異音の軽減、戸車の微調整や清掃など、機能回復を目的とした細やかな対応にも費用がかかるケースがあります。これらは一見小さな作業に見えるものの、的確な判断と熟練の技術を要するため、作業内容に応じた料金設定がされるものです。

廃材処分費

シャッター修理では、交換した部品や老朽化した構造材などの「廃材」が発生するため、それらを適切に処分する「廃材処分費」が見積もりに含まれることがあります。特に金属製の部品や大型部材は、産業廃棄物として処理が必要となるケースも多く、処分には一定のコストがかかります。

また、現場からの搬出や積み込み、処分場までの運搬も業者側が対応するため、作業の手間や人員の確保も考慮された料金設定になるのが一般的です。地域によって廃棄物処理のルールや費用が異なる場合があるため、廃材の種類や量によって処分費が変動することもあります。

出張費

出張費は、修理業者が現場まで移動するために発生する費用であり、交通費・車両費・移動時間の人件費などを含んだ金額として設定されるのが一般的です。特に業者の拠点から現場までの距離が長い場合や、対応エリア外からの依頼となる場合は、出張費が高くなる傾向があります。

また、修理前の現地調査や見積もり提出のために出張が必要なケースでも、この費用が計上されることがあるでしょう。中には「見積もり無料」としている業者もありますが、その場合でも実際の作業が発生すれば、出張費が別途発生することは珍しくありません。

そのため、複数業者を比較する際は、技術料や部品代だけでなく、出張費も含めた総額で判断することが大切です。

足場の設置・撤去費用

シャッターの修理作業が高所で行われる場合、安全確保と作業効率のために足場の設置が必要になり、その際に発生するのが「足場の設置・撤去費用」です。3階以上の高さや、外壁に面した大型シャッターなどは、はしごや脚立では対応できず、作業員の落下防止を目的とした仮設足場が必須となります。

足場費用には、設置・解体作業の人件費に加え、足場資材の運搬費や使用料も含まれます。現場の広さや足場の形状によって金額に幅がありますが、数万円単位で費用が発生することも少なくありません。また、作業日数が長くなる場合は、足場の設置期間に応じて追加費用がかかるケースもあります。

見積もりの中でこの項目がある場合は、「本当に足場が必要な作業かどうか」や「どの程度の規模の足場が設置されるか」を確認しておくと安心です。

修理費用が高いと感じたときに確認すべきポイント

修理費用が高いと感じたときに確認すべきポイント

シャッター修理の見積もりを見て「思ったより高い」と感じた場合でも、すぐに不当と判断するのではなく、費用の内訳や内容を冷静に確認することが大切です。ここでは、費用に納得できないときにチェックすべきポイントを整理してご紹介します。

技術料が適正かどうか

技術料は、作業に必要な専門知識や経験、安全対策、工具の使用などを含んだ費用として設定されます。しかし、見積書に「技術料 一式」などとだけ記載されていると、その内容がわかりづらく、不安に感じることもあるでしょう。その場合には、どのような作業が含まれているのか、明確に説明を受けることが大切です。

高所作業や電動シャッターの分解、専用機材の使用が含まれている場合、それに応じた技術料が発生するのは妥当です。一方で、簡易な調整のみで高額な技術料が設定されている場合は、根拠を確認する必要があります。

部品代に不明な項目がないか

見積書の中で「部品代」が一括表示されている場合、具体的にどの部品が交換対象なのかが分かりにくく、不安を感じる方も多いかもしれません。特に「部品一式」「部品代○○円」など曖昧な表記は、内容を把握するうえでの障壁となります。こうした場合には、どの部品を、なぜ交換するのか、型番や数量は何かなどの内訳を確認することが大切です。

また、実際には使用されていない部品が見積もりに含まれてるケースや、高額な部品にすり替えられているケースもゼロではありません。そうしたトラブルを防ぐためにも、修理内容に見合った部品が適正価格で提示されているかをチェックする習慣を持つことが必要です。

出張費・諸経費が重複していないか

見積書に「出張費」や「技術料」、または「作業料」などの項目が複数並んでいる場合、実質的に同じ内容が二重計上されている可能性もあるため、それぞれの費用が重複していないかを確認することが大切です。

また、「諸経費」の表現はあいまいで、何に対する費用なのかが明示されていない場合も少なくありません。運搬費や養生費、工具使用料などが含まれていることもありますが、内訳が示されていない場合は、遠慮せず詳細を確認しましょう。

作業内容が具体的に記載されているか

見積書に「修理一式」「調整作業一式」などのように、作業内容が抽象的に記載されている場合、どのような作業が行われるのかが分かりにくく、不安を感じる原因になります。初めて修理を依頼する方にとっては、内容が不透明だと金額の妥当性を判断するのが難しくなるでしょう。

適正な見積もりでは、「モーター交換」「バネ調整」「制御盤の確認・交換」など、具体的な作業内容が明記されているのが一般的です。作業の範囲が明らかになっていれば、工程に見合った費用かどうかの判断がしやすく、不要な請求や重複作業のリスクも避けやすくなります。

作業内容の記載が不十分な場合は、作業の必要性や専門性などに関して、遠慮なく業者に詳細を確認しましょう。

他社と比較して著しく高額でないか

見積もり金額が適正かどうかを判断するうえで、有効なのが「相見積もり」です。修理内容や作業条件が同じであるにもかかわらず、1社だけ著しく高額な見積もりを提示している場合は、その金額の理由や根拠をしっかり確認する必要があります。

技術料や部品代、出張費などの相場は一定の範囲に収まることが多いため、大きく逸脱している金額には注意が必要です。ただし、正規部品を使用していたり、手厚いアフターサービスが含まれているなど、価格に見合う理由がある場合も少なくありません。そのため、単に「安いから良い」「高いから悪い」とは判断せず、内容の違いに注目しましょう。

技術料と修理費用の関係を理解し、安心して依頼できる業者を選ぼう

シャッター修理の費用は、技術料や部品代、安全対策など多くの要素によって構成されています。費用の内訳や根拠を理解することで、納得感を持って業者を選ぶことが可能です。
日本シャッターメンテナンスでは、シャッターの点検・修理・改修・交換など幅広いサポートを提供しています。どんな種類のシャッターでも対応可能で、アフターサポートも充実しているので、シャッターのことでお悩みの方は気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者
監修者
99シャッター技術統括部長
伊勢正彦
<経歴>

独立系シャッター業者に5年勤務後独立し合同会社BUKASを創業。99シャッターというサービスでメーカー問わず数多のシャッター工事に従事。2024年の文化シャッターの部材仕入れ件数で独立系シャッター業者の中でトップに。2025年シャッター業者によるシャッター業者のマッチングサービス「シャッターマッチ」を立ち上げる

<実績>
  • 年間施工実績は個人で300件以上
  • 家庭の窓シャッターから空港の重量シャッターまでメーカー問わずシャッター工事に従事
  • 最近は現場をこなしつつも後進の育成に力を入れている
<保有資格>
  • 防火シャッター・ドア保守点検専門技術者証
  • 第二種電気工事士免状
  • 安全衛生法による技能講習終了証
  • 労働安全衛生法による技能講習終了証
  • 労働安全衛生法による特別教育修了証
  • 消防設備士免状
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