シャッターの不具合や故障が発生した際、修理を依頼すべきかどうか迷う方も多いのではないでしょうか。依頼先によって対応内容や費用は大きく異なり、選び方次第で修理費が高額になることもあります。
本記事では、シャッター業者の種類ごとの特徴や修理費用の相場、さらには無駄な出費を抑えるための実践的なポイントまで詳しく解説します。シャッター修理で失敗しないために、ぜひ参考にしてください。
目次
シャッター業者の種類と特徴
シャッターの修理を依頼する際には、依頼先の業者タイプを知ることが大切です。業者の種類によって、費用の相場やサービス内容、対応スピード、保証の有無などが異なります。主に「メーカー系業者」「独立系業者」「マッチングサービスを利用した業者」の3つがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
シャッターメーカー系業者
信頼性と品質を重視するなら、シャッターを製造している大手メーカーが運営する修理サービスが安心です。メーカー系業者は、自社製品の構造や仕様に精通しているため、的確な修理や交換が可能で、技術のばらつきが少ないのが特徴です。
全国展開している企業が多く、緊急トラブルにもスピーディーに対応できる体制を整えています。ただし、価格設定は高めであることが多く、柔軟な値引き交渉は難しい傾向があります。品質を優先し、費用面は二の次と考える場合に適した選択肢です。
独立系シャッター修理業者
費用を抑えながら修理を依頼したい方には、地域で活動する独立系の業者がおすすめとなります。中小の業者が多く、柔軟な価格対応や細かな要望への対応が魅力です。現場経験が豊富な職人が対応してくれることも多く、親身に相談に乗ってくれる点も好印象です。
ただし、保証内容が限定的で、対応エリアが狭かったりすることもあるため、事前に条件を確認することが大切です。料金面でのメリットを活かすには、複数の業者から見積もりを取り、相場と比較するようにしましょう。
マッチングサービス業者
複数の業者を比較しながら選びたい場合には、インターネット上のマッチングサービスを活用するのも一つの方法です。マッチングサービスでは、地域に対応する修理業者を紹介してくれるため、手間をかけずに依頼先を見つけられます。スピード感のある対応や利便性を重視する方に適しています。
ただし、紹介手数料が発生するケースもあり、最終的な費用が高くなることもあるため、見積もりの内訳をしっかり確認しましょう。また、業者によって品質や対応力に差があるため、口コミや実績もあわせて確認しておくと安心です。
シャッター修理の費用相場
シャッター修理を依頼する際には、まず手動か電動かによって費用が大きく変わります。それぞれの相場を把握しておくことで、適正な見積もりかどうか判断しやすくなり、無駄な出費を防ぐことにもつながります。予算計画の第一歩として、タイプ別の目安を確認しましょう。
手動シャッターの修理費用の目安
手動シャッターは、修理費用を抑えたい方に適しています。構造が比較的シンプルで、電動装置がないため、部品代や作業工数が少なく済むことが多いです。具体的には、スラットのへこみ修理が1万円〜3万円程度、スプリングシャフトの交換はおよそ7万円前後が目安です。
全体交換の場合でも15万円〜で、修理の選択肢としてはコストを抑えやすい部類に入ります。費用を少しでも安く済ませたい方は、手動シャッターの維持や部分修理を前向きに検討してみてください。
電動シャッターの修理費用の目安
電動シャッターは利便性が高い反面、修理費用が割高になる傾向があります。電装部品やモーターなどの特殊な構造が影響しており、技術的にも対応可能な業者が限られるため、費用が上がりやすいのが現状です。操作用の押しボタンを交換する場合でも、おおよそ2万円程度からの費用がかかります。
モーター交換では12万円以上、全体の交換では25〜40万円の費用が発生することも珍しくありません。特に大きなシャッターや高所設置の場合には、さらに費用が加算されます。電動タイプを利用している場合は、早めに費用感をつかみ、修理時の負担軽減に備えることが大切です。
費用相場を修理内容ごとにチェック
シャッターの修理費用は、故障した部位によって大きく異なります。無駄な出費を避けるには、内容別の相場をあらかじめ把握しておくことが大切です。
スラットの凹み修理
軽度な凹みであれば、比較的安価に修理が可能です。凹みのある部分だけの補修で済むことが多く、全体交換を避けられます。具体的には、1万円〜3万円程度が一般的な費用の目安となります。
広範囲に損傷が及んでいない限り、この程度の金額で修理できることが多いです。状態によっては補修よりも交換の方が確実な場合もあるため、現地調査と見積もりの依頼をおすすめします。
スラットの全交換
スラット全体に劣化や破損が見られる場合は、交換工事が必要になります。この作業は部品代と工事費の両方がかかるため、費用も高額になりやすいです。費用の目安はおおよそ5万円〜とされており、シャッターの幅や高さによってはさらに上がるケースもあります。
長年使用したシャッターであれば、全交換することで安全性や見た目の改善にもつながります。修理では不安な場合には交換を検討しましょう。
スプリングシャフトの調整
シャッターの開閉が重くなったり、動作に違和感がある場合には、スプリングシャフトの調整で改善できることがあります。この作業は比較的軽微な修理に分類され、費用も1.5万円前後が相場です。
部品交換を伴わない場合には短時間で済み、費用負担も少なくなります。早めに対応すれば大がかりな修理を避けられる可能性が高いため、不調に気付いたら放置せず相談することが大切です。
スプリングシャフトの交換
シャッターの動作に大きく関わるスプリングシャフトの交換には、高額な費用がかかります。シャッターを分解して内部部品を取り替える必要があり、作業工程が複雑なためです。相場はおよそ7万円〜とされており、シャッターの大きさや種類によって変動します。スムーズな開閉を維持するには、劣化時の早めの対応が求められます。
モーターの交換
電動シャッターの心臓部であるモーターの不具合は、放置できません。モーターが故障するとシャッターが完全に動かなくなるため、速やかな交換が必要になります。交換にはシャッターケースの解体が伴い、工賃と部品代を含めて12万円以上が相場です。使用頻度が高い場合は、経年劣化にも注意が必要です。
押しボタンの交換
電動シャッターの操作に使う押しボタンは、故障しても比較的安価に修理できます。部品の接点不良や経年劣化による不具合が原因の多くを占めます。交換作業はシンプルなため、費用は2万円〜と抑えやすく、修理時間も短時間で済むことがほとんどです。反応が悪くなったら早めの交換がおすすめです。
制御盤の交換
制御盤は電動シャッターの動作を管理する大切な機器で、故障すると全体の操作が不能になる場合があります。交換には専門的な知識が必要で、部品代や作業工賃も高額です。費用は10万円程度が目安で、シャッターの機種やメーカーによって差があります。安全性を保つためにも、異常があれば早急な交換が必要です。
シャッターレールの交換
レールの摩耗や歪みがあると開閉に支障が出るため、早期の交換が推奨されます。工事では古いレールを撤去し、新しいものを取り付ける必要があり、部材と作業費を含めて20,000円以上が相場です。設置場所やレールの本数によって費用は変動するため、事前の見積もり取得が大切です。
手動シャッター全交換
長期間使用しているシャッターは劣化が進み、修理よりも交換が適している場合があります。全交換の費用は150,000円〜が目安で、スラットやシャフト、枠組みも一新されます。部分修理よりコストは高くなりますが、耐久性や動作の改善につながるため、劣化の程度を見極めた判断が必要です。
電動シャッター全交換
電動シャッターの全交換は構造が複雑な分、手動よりも高額になります。撤去作業から新設工事までを含めると、費用は250,000円〜400,000円ほどが一般的です。老朽化や動作不良が複数箇所に及ぶ場合には、修理よりも交換を選ぶことでトラブルの再発防止に役立ちます。
シャッター業者による修理費用を抑えるコツ
シャッターの修理は、ちょっとした工夫で費用を抑えることが可能です。事前の準備や日頃の対策を行うことで、無駄な出費を避けられます。
複数の業者から見積もりを取る
シャッターの修理では、複数の業者から見積もりを取り比較することが費用を抑えるうえで大切です。業者によって修理内容の提案や価格に差があるため、ひとつの業者に絞ってしまうと不要な工事が含まれる可能性があります。
例えば、A社では7万円と提示された修理が、B社では5万円台で済むことも珍しくありません。対応の丁寧さや保証内容も比較すれば、価格だけでなく総合的に納得できる依頼先が見つかります。
業者に修理範囲を明確に伝える
修理費用を適正に抑えるには、修理してほしい箇所を業者に具体的に伝えることが必要です。不具合の発生箇所や症状をしっかり伝えずに業者任せにすると、本来不要だった部品の
交換まで提案されることがあります。
たとえば、ポイント部分の不具合だけで済むところを、スラット全体の交換などの高額な工事につながる場合もあるでしょう。トラブルの範囲を明示して相談することで、最小限の修理に絞ることができます。
定期的なメンテナンスを行う
修理費用を抑えるには、日頃からのメンテナンスが欠かせません。シャッターは使い続けることで少しずつ劣化が進み、突然の故障に繋がることがあります。こうした不具合を未然に防ぐには、定期的な点検と簡単な清掃・注油が効果的です。
たとえば、レール部分にゴミがたまったままだと、スラットがスムーズに動かずモーターに負荷がかかる原因になります。部品交換などの大がかりな修理を避けるためにも、普段から状態を確認し、小さな異常のうちに対処しておくことが大切です。次に、修理費用の削減に役立つ保険の活用について見ていきましょう。
保険の適用を確認する
自然災害や事故でシャッターが破損した場合、火災保険や住宅総合保険の補償対象になることがあります。たとえば、台風でシャッターが壊れた際、保険会社に申請することで補償を受けられるケースも多いです。
保険の適用条件は契約内容によって異なるため、修理の前に一度確認しておくことをおすすめします。意外なところで修理費が大きく軽減される可能性があります。
シャッター業者選びは、事前の比較・検討で納得の依頼を
後悔のない修理依頼をするためには、業者選びの段階でしっかり比較・検討することが大切です。修理内容や費用、対応スピード、保証の有無などは業者によって大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取り、サービスの質を見極めることがポイントです。
シャッターメンテナンス大阪では、最短30分の現場到着、施工実績1万件以上、国内全メーカー対応といった強みがあります。さらに、出張費・見積もりが無料で、1年保証付きと安心の体制です。信頼できる業者に依頼することで、余計な出費やトラブルを避けることができます。まずはお気軽にお問い合わせください。